朝シャンは女性の薄毛の原因になる?朝髪を洗うデメリット
皆さんは普段、髪の毛を洗うのは夜ですか?
それとも朝シャン派ですか?
朝起きてからする朝シャンは、朝すっきり目覚める効果や頭皮のベタベタがすっきりするという効果があるので、朝のルーティーンに必ず入れるという人も多いようです。
でもこの朝シャン、実は女性の薄毛の原因の一つだと言われているのだとか。
薄毛は今や男性だけの悩みではなく、現代女性にとっても深刻な悩みの一つ。
そこで今日は、朝シャンが女性の薄毛の原因になると言われる理由についてお話しようと思います。
【目次】
朝シャンは薄毛の原因になるって本当?
結論から言うと、朝シャンはやり方によっては頭皮や髪に悪影響を与えるため、薄毛の原因になると言えるようです。
では、実際に朝シャンをすると頭皮や髪にどんなリスクがあるのでしょうか?
朝シャンが頭皮や髪に与えるリスクについて見ていきましょう。
頭皮に皮脂や汚れが詰まる
朝シャンといっても、朝のみシャンプーする人もいれば、朝と夜の2回シャンプーをする人の2パターンに分けられます。
2パターンの内、夜洗わずに朝のみ髪を洗う人は要注意。
実は私たちは夜寝ているときも、昼間活動している時も汗をかいたり、皮脂を分泌したりしています。
多くの人は夜お風呂に入って髪の毛を洗うので、昼間髪や頭皮についた汚れを綺麗になり問題ありません。
対して夜髪を洗わないで寝た場合、頭皮に皮脂汚れや外からの汚れやヘアスタイリング剤などの汚れが付いたままの不衛生な状態で寝ることになります。
ここで、髪の毛を肌に置き換えて考えてみましょう。
普段私たちは夜寝る時、化粧を落としてから寝ますよね。
なぜ化粧を落として寝るのか聞かれたら、おそらく十中八九の人が「化粧を落とさず寝ると肌に悪いから」と答えるのではないでしょうか。
それと同じことが頭皮にも言えます。
頭皮に皮脂や汚れが詰まると頭皮状態が悪化するため、頭皮に栄養が行き届かなくなってしまいます。
栄養がちゃんと頭皮に届かないために、健康な髪の毛が生えず薄毛につながってしまうというわけです。
すすぎ残しによるフケやかゆみの増加
朝シャンをするという人の場合、朝出かける前におこなうという方が多いのではないでしょうか。
朝仕事や学校に出かける前のわずかな時間を利用して朝シャンする場合、時間がないためすすぎが雑で、シャンプーを頭皮に残したままの状態になっているケースがよくあります。
でもシャンプーのすすぎ残しを放っておくと、頭皮や髪がべたつくのに加え、菌の繁殖による炎症によってフケやかゆみを起こしやすくなります。
髪を守るために必要な庇護膜や皮脂を洗い流してしまい髪ダメージが増加
髪の毛や頭皮には、外気からのダメージから守るための「庇護膜」というものがあります。
庇護膜には有害な紫外線から頭皮や髪の毛を守ってくれる働きがありますが、一方でシャンプーをすると剥がれ落ちてしまうという特性を持っているのだとか。
一旦剥がれ落ちた庇護膜は頭皮から分泌される皮脂によって再び作られるため、夜シャンプーする場合は寝ている間に再生が行われ、問題ありません。
でも、朝シャンの場合は朝シャンをしてから出かけるまでの短い場合が多く、庇護膜の再生が間に合わず、頭皮に紫外線を直接受けてしまいます。
紫外線が頭皮に直に当たると髪の毛を作る毛母細胞に強い刺激を与えてしまい紫外線の影響で毛母細胞がうまく機能しなくなるため、薄毛や抜け毛が発生しやすくなるのです。
庇護膜があればダメージは緩和されるのですが、朝シャンの場合庇護膜がなく直に紫外線が当たってしまうため、薄毛リスクが高くなるというわけです。
シャンプーのしすぎはNG!1日1回がベスト
また、夜だけでなく朝もシャンプーするなどシャンプー回数が多い場合も注意が必要です。
シャンプーで髪を洗う回数が多いと必要な皮脂も洗い流してしまうため、皮脂から作られる庇護膜の再生をさらに妨げてしまうからです。
庇護膜の再生が間に合わず頭皮に紫外線のダメージが加わってしまうと、脳が皮脂の分泌が足りないと判断して本来足りているはずの皮脂が不足していると判断し、過剰分泌を引き起こす可能性があります。
皮脂が過剰分泌すると頭皮に炎症がおきるなど頭皮環境の悪化につながるので、シャンプーは1日1回の留めておきましょう。
どうしても朝シャンがやめられない時は?
朝シャンは女性の薄毛発生リスクを高めかねないものだということがわかりましたが、仕事上朝シャンせざるを得なかったり、汗をかいたりするのでどうしても朝シャンしたいという場合は、どうしたらよいでしょうか。
ここでは、リスクをできるだけ抑えて朝シャンする方法をご紹介します。
シャンプー剤を使わない“湯シャン”に変える
夜もシャンプーするのに朝もシャンプー剤を使って髪を洗ってしまうと、必要な皮脂までも洗い流してしまいます。
そこで朝髪を洗う際は、シャンプー剤を使わずお湯のみで洗う湯シャンに変えましょう。
必要な皮脂まで落としてしまわないよう、頭皮をマッサージするようにやさしく洗うのがコツです。
また、お湯で洗った後少量のトリートメントで髪を保湿すると、髪にバリア機能をプラスしながら乾燥からも髪の毛を守ることができるのでおすすめです。
時間にゆとりをもって朝シャンする
朝シャンの問題の一つは、朝の時間のない時に急いでおこなうケースが多いことです。 そのため、すすぎ残しが増え、頭皮に悪影響が起きやすくなっていました。
そこで、朝シャンする日は普段より少し早起きをして、時間にゆとりをもっておこないましょう。
シャンプー剤が残らないようしっかり髪をすすぎ、ヘアケアをおこなう時間があれば、頭皮環境の悪化にはつながりにくくなります。
また、朝シャンから外に出かけるまでに時間が生まれるので、庇護膜をある程度再生することもでき、紫外線ダメージを緩和することが可能です。
早起きがどうしても苦手、という場合は朝シャンのデメリットの方が大きいので控えたほうが良いかもしれません。
髪を自然乾燥せずしっかり乾かす
よく髪の毛をドライヤーなどで乾かさず自然乾燥するという方がいますが、髪を生乾きのまま放置するのは髪にダメージがいくのでやめるようにしましょう。
濡れた髪はキューティクルを開いたままにしてしまい、庇護膜・皮脂の再生も進まなくなるため、そのまま紫外線を浴びると髪や頭皮に大きなダメージを受けてしまいます。
また、髪が濡れた状態は雑菌が繁殖し頭皮環境の悪化や炎症が起きやすくなるため髪を洗ったらすぐに乾かすようにしましょう。
朝シャンはなるべく控えて薄毛予防しよう!
朝すっきり目覚めるのによく、ヘアスタイリングしやすくなるためおこなう人も多い朝シャンですが、頭皮環境の悪化につながりやすい要素も多く、あまりおすすめできません。
できるだけ控えたほうが良いですが、どうしてもという場合はヘアケアの時間をしっかりとっておこなうようにしましょう。
ただもし朝シャンが日課で、最近髪の毛が薄くなったかもと感じる場合は朝シャンはやめておいたほうが良いと思います。
また、現在進行形で薄毛が気になるという場合は、市販の薬を自己判断で使用するよりもできるだけ早い専門のクリニック受診がおすすめ。
今は男性だけでなく女性の薄毛治療を取り扱っているクリニック も多いので
「周りの目が気になるからクリニックはちょっと…」
という方は女性の薄毛治療も積極的におこなっているかどうかも視野にいれてクリニック選びをするとよいと思いますよ(^^♪